絶対に観ないんだけど、タランティーノ監督の最新作「イングロリアス・バスターズ」が見たい。いきなりのド矛盾全開アントワネットばりの要望で家臣どもも呆れ顔が揃って十三面待ち48000点みたいな事言っていますが、まあつまり「話を読む限りは面白そうなんだけど、絵的に辛そうなので観ない」っていう。
というか、ここまで言っておきながら実は内容を殆ど調べていなくてテレビCMの情報だけで話をしています。殆ど想像で話をしますがたぶん合ってますタランティーノだから。「ナチス殲滅部隊『イングロリアス・バスターズ』が悪役ナチスをギッタ・ギッタのギッタギッタにやっつける」とかそんな感じだと思います。根拠は無いですが自信がありますタランティーノだから。おそらくこの「ギッタギッタ」が大切で、その「ギッタギッタ」たるや、僕の想像する最も酷い「ギッタギッタ」を軽く飛び越える「ギッタギッタ具合」と想像します。想像ですが確信していますタランティーノだもの。この「ギッタギッタ」が、たぶん僕には観る事ができない。 じゃあなんでそんな「観ることが出来ないものが観たいのか」って話なんですが、「今回タランティーノのギッタギッタの相手が『ナチス』である」っていう一点で「観たいフラグ」が立っています。ナチスです。国家社会主義ドイツ労働者党です。ユダヤ人を大虐殺した史上最悪の集団です。鉤十字は未だに禁忌表記とされ、場合によっては名前を出すことすらためらわれる悪者をやっつける訳ですから「勧善懲悪」となるべき話です。なんですが、たぶん中を見たらそうならないと思います。なにせ「ギッタギッタ」です。目を逸らしたくなるような虐殺が行われるんでしょう(ナチスに対して)。タランティーノ監督作品に関してなんの前知識も無く、ブラットピット主演ってだけで見に行った人は具合が悪くなるぐらいに違いありませんタランティーノだもの。逆にそれぐらいやってくれないと僕的に肩すかしです。観もしない癖に信頼はしています。酷い話です。 話が逸れましたが、つまり「パブリック・エネミーだったら何やったっていいだろ」を過剰に、おおっぴらにやる事で「いくらなんでもそりゃ無しだろ」と思わせる辺りに、僕の好きな「ブラックジョーク」があるのです。勧善懲悪なんてうそっぱちです。『「正義」があれば何をやったっていい』そんなわけが無いです。そもそも「正義」なんて数多の価値観の中から特定のベクトルに付けた称号でしかありません。でも、そんなことを真っ正面から言える様な甲斐性は持ち合わせていないので、こういう事をやってしまう気概を僕は支持してしまうのです。 まあ、ここまで褒めておいてなんですが、僕はこの映画1秒たりとも観ていませんし、今後も絶対に観ませんけどね!!だれか観に行ってくれないかなあ。一人で。もしくは僕以外の誰かと。 ツイート Recent Entries from Same Category
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