揚げ物系蕎麦。なんてジャンルがあるのかどうなのかは知らないが、今通っている会社の食堂では『そばに載せるトッピング』として「コロッケ」が存在する。何コロッケかってったら何かのコロッケなのだが、具体的に何のコロッケなのは示された試しがない。違法なモノで無いことを願う。
アリかナシか。ってったら個人的にはナシである。あのほくほくしたコロッケを出し汁なんかにつけたらベチャベチャで食感もなにも無いんじゃないのかと思う。だが、調べてみるとこの「コロッケ蕎麦」いくつかの立ち食いチェーンにもメニューとして載っていて、マジョリティとまでは行かなくてもソコソコの市民権を得て居る。 まぁ、アレか。天ぷら蕎麦とかのかき揚げも揚げ物だ。あれと同じ感覚で載せてるんだろう。『後載せサクサクじゃ』ではなく『後載せほくほくナリよ』ってところか。意味不明の語尾にとまどいながらも、なんとなく自分を納得させる。 しかしなんだ、つまり揚げ物ならいいのか。天ぷらとかかき揚げが載るんだからコロッケ載せたっていいじゃないか。ってトコなのか。それって鳥の唐揚げでもいいんじゃないのか。揚がってりゃなんでもいいんじゃないのか。とか思って調べたらあった「唐揚げ蕎麦」。なんてこった。時代は常に想像の先を行くのか。こうなったらもう「フライドポテト蕎麦」があってもいいなと思ったら流石にそれは無かった。つまり、蕎麦トッピング界、揚げ物部門で次に来るのは「フライドポテト蕎麦」って事だ。今度富士そばあたりに提案してみよう。 そんなことはどうでもいい。超どうでもいい。載せたいなら、コロッケでもフライドポテトでも凧でも載せりゃあいいだろう。そんなことにハラを立てるほど僕の心は狭くない。しかし、なんだ、まぁ、さすがにざるそばにコロッケが載っているっていうのは、なんていうか、その、マズイんじゃないのか。 どうまずいのかを言葉で表すのは難しいが、なんか、こう、あり得ない所にあり得ないモノが乗っかっている違和感というか、常識はずれのモノを見た時に感じる非現実感というか、できの悪いアイコラを見ている気分になるというか。もしくはボインの姉ちゃんの身体に髭面でにやけたオヤジの顔が乗ってるような印象を受ける。そうもはやWindowlickerだ。狂気の沙汰としか言いようが無い。 だいいち、これどうやって食べるんだ?。コロッケはめんつゆを入れた器に対してあまりに大きく、つゆには入れられそうにも無い。かといって、ソースをかける訳にはいかない。コロッケの下にある蕎麦についた日には目も当てられない。もはやそれは『ソース蕎麦』だ、より明示的に言えば『ソース焼かない蕎麦』だ。食えたモノではない。つまり、こういうことか?コロッケをほぐせというのか?このザルの上で!!そして麺と渾然一体となった、なんだか良く解らないそれをめんつゆの器に入れろというのか!!!!。なんたる冒涜。なんたる暴挙。この食堂には暴君がいるに違いない。そう、あの厨房の奥にある玉座に鎮座し、夜な夜な恐ろしいアイコラメニューを考えているのだ。『ざるそばにコロッケを載せるナリよ』とか『カレーフラッペって新しくない?』とか。きっとラーメンにサンマを入れる様になったのもヤツの提案だ。おそろしい子。今頃きっと『フライドポテト蕎麦』も考えているにちがいない。なんてこった!先を越された!!!!このアイディア泥棒め!!!! ツイート Recent Entries from Same Category
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