日本語が、大好きです。(Sorry, Japanese Only.)
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 例年に比べても暖かいなんて気象予報士がのたまう今日、なんだかんだいってもちょっと肌寒い11月末日。僕は今日もスーツにネクタイでやりたくないことをやる代償をもらいに、または僕の人生を切り売りにするべく会社へてくてく。途中にある大橋をくぐる。帰宅するときにはおでんやが酒を売り、19時ぐらいに帰れた輩が顔を赤くして「上の意向=ヒデェ」的な話をしてる大橋のたもと。その橋桁に、こんな落書きが。


「ヘイワトシ」


 なんかマジックでかかれた哀愁漂いがちなそれは「ヘイワトシ」。まぁ普通に考えれば「平和都市」なんだだろうなぁ。まぁそれぐらい漢字で書けよと思うんだが何か理由があるのかもしれない。半角5文字が限界とかな。その「ヘイワトシ」が描かれてる大田区のマークと共に。どうやらここ蒲田が平和都市であると主張したいらしい。


 え~?


 蒲田が~?




 いや、うん、別に主張するのは勝手。たぶん。しかしどう考えても蒲田で「平和都市」というのはピンと来ないなぁ。コンビニの傘立てに置いた傘が3分で無くなる街。駐輪してる自転車のタイヤをアイスピックのようなもので次々と穴を開ける様な奴が居る街。古い話だけどバーチャファイターのコンパネが血で染まる様な街。その街のどこをどう切り取って「ヘイワトシ」なのかと。そりゃあ、まぁ、中東とかそのへんと比べりゃずいぶんと平和にゃちがいないけど、なんかちょっと違和感感じない?どう?ある?ない?ない?あそう。これ描いた奴はあれか?中東生まれのヒップホップ育ちか。生き馬の目を抜く世界に生きて生きて生き抜いて、そしてここ東京は蒲田に落ち着いて、なんて平和な所なんだ!!!という感動を込めての「ヘイワトシ」なんだろうか。

 いや、その逆もあり得る。そう、あまりにハイソなあの丘からここ蒲田に引っ越し落ち着き、細い道をがんばって歩く老人にラクション鳴らしてる、そのクラクションに負けないぐらい低音鳴り響く白い車と、その光景が目に入ってるのか入っていないのか路上でパラパラを踊る学生とかを観て、「ここ大田区がもっと平和になりますように」という願いを込めての「ヘイワトシ」なのかもしれない。なるほど、それならなんとなく理解できる。気持ちも分かる。もっとみんなが幸せになれる都市になればいいと僕も思う。思うがそれを橋桁に書いちゃだめだろ。





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