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 ArduinoでMIDI制御を行うために、Studio GyokimaeさんMidioutオブジェクトを使うのは良いのだけれど、midiを使うとデバッグ用のシリアル出力が使えない。もちろんSoftWareSerialを使えばいいんだけど、外部でシリアルが取得できる環境を用意する必要が無い分、Serialオブジェクトの方が使い勝手が良いんだよね。

 そんなわけで、ソース改変を最小限に抑えてMidi/Serialを切り替えられる様、クラスをいっこ書いてみた。これでトライ/エラーが多少やりやすくなるハズ。

 どうせクラスを作るなら、ライブラリとして使用出来るようにコーディングしてみた。



1.コーディング
 コーディングはC++やったことある人なら簡単。[クラス名].hと[クラス名].cppを作ればOK。ファイル名とクラス名を合わせる必要は無いかも知れないけど、とりあえず未検証。

 注意が要るのは、ライブラリ内でSerialオブジェクトとかの、既存ライブラリを使用する場合。通常スケッチでSerialオブジェクトを使う時は、何も考えずに「Serial.print()」とかやればいいんだけど、ライブラリではオブジェクトが見つからないっていう事態になる。

GMidioutDummy.cpp: In member function 'void GMidioutDummy::noteOn(unsigned char, unsigned char, unsigned char)':
GMidioutDummy.cpp:31: error: 'Serial' was not declared in this scope

こんなかんじのエラーが出る

 これを回避するには、そのオブジェクトが定義されているヘッダを読み込むこと。例えばSerialであれば「HardwareSerial.h」っていうヘッダを読み込めばOK。普段使っているライブラリのヘッダは「[Arduinoディレクトリ]/hardware/cores/arduino」にあるから、ここで検索すれば、どのヘッダを読み込めばいいか解るはず(ディレクトリは/を円マークに読み替えてください)。

>(2010/7/10)ディレクトリ変わっていますね > 「[Arduinoディレクトリ]/hardware/arduino/cores/arduino」

2.ライブラリディレクトリにコピー
 完成したライブラリは、同名のディレクトリに入れて(これも他で試してないけど、多分必要)準備完了です。


3.ArduinoIDEを起動してコンパイル
 ArduinoIDEを起動すると勝手にライブラリをコンパイルしてくれます。コンパイルエラーが出た場合は、*.cppないし*.hを修正後コンパイル(ctrl+r)。
 一回コンパイルが成功したら、ディレクトリに*.oができて、以降コンパイルしてくれない様なので、このファイルを消してから、再度コンパイルして下さい。

 本当は個別にコンパイルが出来るとありがたいんだけどねー。


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