気になったニウスっつーか、ここ一週間で一番面白かった記事を一点だけ。
■このっ、バカ共が!(松浦晋也のL/D) http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2008/09/post-af53.html 先日有人飛行を達成した中国の宇宙船「神舟7号」の宇宙映像。これを昨今の偽装ブームにのって「ニセモノじゃねぇの?」とか言って遊んで(一部本気な奴も居たと思う)いたら、空気読まない(つまり、目の前でアホやってる人を憂いてくれる優しい)知識人が「そんな訳ねぇだろバカ!!」って恐らくは目立つ事を心がけた言葉遣いの記事を、ご丁寧に日本の戦争の歴史も絡めて書いちゃったもんだから、「ニセモノだと言っていて遊んでいた人もそうでない人」も「だったらホンモノだっていう証明してよ!」とか言い出しちゃった。 僕様ちゃん的には「オリンピック開会式もCG使っちゃう国なんだから有人飛行ぐらいCGでやりかねん」っていう意見も判るんだけど、それだったら、映像内で問題になってる「気泡だか紙片」だかも上手に消すんじゃないのかなあ。とは思う。「ニセモノだったりして~」って笑うまではいいけど、そこで本気の議論を始めるのはあんまりなあ。もちろん、この「ニセモノだったりして~」の流れを放置しない人間性も大切と思うしどっちかってぇとこういう人の方が好きなんだけどね。 それよりもこの人の『殆ど野次馬に近い不特定多数と議論する方法』が面白いなあと思った。トピックの前半は他の炎上トピックと同じで玉石混合、ぱっと見た感想をそのとき持ってる知識を交えて書き捨てただけの物から、擁護側にまわりながらも「口悪いですよ」とたしなめるもの、もう単純に戦争観についてつっこんだだけのものいろいろと酷い有様。しかも、基本的に各自が各自の思いで疑問点を挙げてるから「代表者を立てる」とか言うことも無理。この状況において、「とりあえず、疑問を挙げる前提として、発言者に名前をつけさせる」事で、発言にある程度の責任を持たせてるのが面白いなあ。もちろんそれでも逃げる奴は逃げるけど、なんだかんだ言って名前を付けるっていうのは有効な手段だと思った。その上で、出来る限りの解答を書いてる(もちろん、受け手から見て不十分だというものもあるだろうけど)。この松浦晋也さんの手法ってのは何かの教訓になりそうだなあ。と思った。 ハッチの開閉にかかる空気圧、衛星軌道上の無重力による物質の動き、画像圧縮のコーデック、ロジカルな思考に基づく議論の仕方、いろんな事が勉強できる名トピックだと思います。最終的にまとめて本になってると嬉しい。 関連:「なにネタにマジレスしてんの」とか言って勝った気になっているようでは、単に自分のダメさ加減を世間に知らしめているだけだから(kikulog) http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1223108611 ツイート Recent Entries from Same Category
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