日本語が、大好きです。(Sorry, Japanese Only.)
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 ブロードウェイで話題になったミュージカル。「モンティ・パイソンのスパマロット」を観てきたよ!中日と、千秋楽の2回。元は映画の「ホーリーグレイル」。

 発表があったときは大喜びだったんだけど、その後(1)テレビ局(TBS)が主催・(2)日本人キャストで、もちろん日本語・(3)演出家の「日本ではアンタッチャブルである差別をそぎ落としても、笑うところはある」発言。と、立て続けに「なんかがっかりな事象」が発生したため、結局友達のパイソン好きどころか細君さえ誘わないで単独行で行くことに。

 唯一の救いは、この演出家が「勇者ヨシヒコと魔王の城」のスタッフだった事。「勇者ヨシヒコ~」自体は妹に勧められて一部しか観ていないんだけど、全体的に「ホーリーグレイル臭」がプンプンしていたんだよね。「ぜったいこれ作った人はモンティ・パイソンが好きだ」と思った。というか、そこ一点だけを信じて行ったに近い。



 全体的に、ネタは日本向けにアレンジしていた印象。ツッコミとかは日本風。その辺はなじみやすかったです。ツバメとココナッツの話とか、衛兵と領主ネタ(おもしろかった!)、元の「ホーリーグレイル」にあったネタもちゃんとありました。

 歌は、元の英語の曲を日本語にしているので、ちょっと不自然なところもあったけど、がんばったんじゃないかなあ。「まだ死んでない(I'm not dead yet!)」とか良かったです。「Always look on the bright side of life」は、僕の思い入れが強すぎるのでアレですが、「辛いときだって、いい所をみて生きよう」っていう歌が「楽な事だけ選んで生きよう」になってしまってるのはちょっと。。おまえそれ、町外れの岩場で磔にされても歌えんの?まあ、いいや、この「スパマロット」ではそんな皮肉な場面で歌うわけでも無いので。

 「ブロードウェイはユダヤに牛耳られてる」ネタは「日本で成功するには(日本なのに)コリアンスター」になっているところが一番がんばった所かなあ。あとはそこまでブラックな感じはありませんでした。とってもソフト!お子様も安心してごらんになれますし、敏感な日本人の皆様におかれましては「あのときdisられたのは俺かもしれない」と疑心暗鬼にならずにすみます。この辺は「やれば一部の(コアな)ファンを喜ばせる代わりに、多くの観客を遠ざける」っていうのがネックだったんだろうなあ。ちょっと寂しかったけど、間違っていないと思います。

 役者さんは、ユースケサンタマリアとムロツヨシだけしか知らなかったんだけど、パッツィーをやったマギーって役者さんが良かったです。歌もうまいし、踊りも(メインの役者さんの中では)一人キレがあった。止めがちゃんとできる、ステップが簡略化してない、とかそういう所。千秋楽は前の方で観ていたので、その辺がすごい気になった。あとは、口の悪いフランス人衛兵をやった池田成志という人が良かったです。この人とムロツヨシはホントいろんな所でいろんな役をやっていた(そして笑いをとっていた)。

 「誰でも観れる喜劇」になっています(賞賛と罵倒を込めて)。

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