なんか、ハードボイルド物ばっかりだったのでそうじゃないものを探してブックオフ。
北村薫「夜の蝉」読了。本の虫っていうくらいに本を読む大学生の「私」。その「私」を取り巻く日々とその謎を、「私」の友達の噺家が解いていく。っていう。1991年「このミステリーがすごい」第二位。 どちらかというと、主人公の「私」を中心にした、日々といった感じ。すごく大きな謎があるわけでは無く、もちろん人は死なない。でも、まったくもって訳が分からない謎に納得のできる「理由」をつける噺家の円紫の謎解きはなかなかおもしろいです。なんか猫丸先輩思い出すなあ。ミステリ分は少ないですが、小説としておもしろいです。学生自分の緩やかな毎日(中からは緩やかとは感じない類の)を思い出します。 1989年のこのミス2位「空飛ぶ馬」と対になるものみたい。ああ、後の方先読んじゃったなあ。あんまし関係ないけど。 ツイート Recent Entries from Same Category
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