「火車/宮部みゆき」読了。休職中の刑事が、遠縁の男に頼まれ、突如失踪した婚約者を追う。徹底的に痕跡を残さず消えた女性を追ううちに、消費者金融の犠牲になった者の悲惨な生活を目の当たりにする。とかいうストーリィ。「このミステリーがすごい」1993年2位。 どうも、宮部みゆきは「R.P.G.」でちょっと叙情的で読みにくいなあと思っていて敬遠していたんだけど(「ブレイブストーリー」は別な理由で読んだ)、「このミステリーがすごい」に挙がっていた事、細君曰く「私と、貴方の父と妹がお勧めしています」。なにより、家にあったので読んだ。 前半は、ただひたすら「休職中の刑事が、自己破産した女を追いかける話」なんだけど、中盤あたり『同じ名前を名乗った女性が二人居る』事が判るところから、ものすごく面白いです。テンポも良くて読みやすく、中盤以降はほぼ一気に読み終えた感じ。 「どうやって入れ替わったか」の部分は割と一本筋で大きなトリックがある訳では無いですが『犯人』を追いかけていく中での「犯人像」の描き方に迫力があって良かったです。 「ドラマ向きじゃね?」94年に2時間ドラマにもなったみたいですね。見てみたい。つっても『火車 カード破産の女!』はねぇよなあ。なんだその副題。 ツイート Recent Entries from Same Category
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コメント
GJK(2007/07/25 2:10)
ドラマになってたんだ。確かにその副題はないよなあ。
ここう(2007/07/25 21:08)
画像があったらおもしろかったんだけど、みつからなかった。
でもドラマとしても評判は悪くないみたいです。 GJKさんは宮部みゆきすきだねぇ(´ー`) |