「米澤穂信/インシテミル」読了。時給11万2千円につられて集まった12人の男女が、集まってみれば「今日は皆さんに殺し合いをしてもらいます」とか突拍子も無いことを言われて「はぁ!?」状態。寝室に行ってみれば扉に鍵はかからねえは、人殺し用の武器が用意してあるは、「みんなで同じ場所に留まってお互いを見張ろう」としたら変なロボットに殺されるわ、もうどうしたらいいの!?恋に推理に大忙しの7日間。あ、恋は無い。断じてない。 まあ、あらすじ読んで解るとおり、なんていうかメタ・ミステリです。今までのミステリーの定石をさんざ前提として、「これを踏まえまして」の話。「もう普通のミステリとしてはやり尽くしたから、状況を限定してその中でのミステリをやりました」って言う流れをさらに極北まで持って行った感じ。「がんばるなあ」っていう印象。 実際雪山山荘ものって、結構無理があるなあ、っいうあたりを結構解決しています。無理矢理に(笑)。ここまで力業をつかうとかえってすがすがしいです。 推理・トリックの文脈が面白くて、その代わり動機の面がちょっとアレですが、それも今の風潮だよなあ。と思います。動機なんて。 ツイート Recent Entries from Same Category
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