道夫秀介「向日葵の咲かない夏」読了。一学期の最終日、主人公のミチオは同級生のS君の自殺を目撃する。慌てて先生に報告するが、先生たちと現場に行くとS君の死体は消えていた。大人たちに疑われ困惑するミチオの前に、S君が蜘蛛に生まれ変わって彼の目の前に現れる。「僕の死体を探して」Sくんの頼みに、妹とともに挑む夏休み。「このミステリーがすごい!」2009年第一位。 なんていうか、異質。悪い意味では無く、なんていうか、読みながらそこかしこに違和感を感じ「ん?」「んん?」と首をひねる感じ。なんていうか、主人公含めてどいつもこいつもなんか癖があるし、ネタバレスレスレ覚悟ではっきり言うと、途中で人物が消えていたりとかする。これがいい味をだしているのか、後半からは一気に読んでしまいました。最後にはその違和感にもちゃんと説明がつく(多少強引さはあるかも)ので、読後感は悪くなかったです。 ツイート Recent Entries from Same Category
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